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占いと洗脳


いやー、一夫多妻の占い師のニュース

色んな意味でビックリしましたね。

あれを観て若い頃の記憶が蘇ったので

書き記します。



あれは半世紀程前でしょうか。

当時、恋愛関係で悩んでいた親友につきあって

ある占い師の元へ訪れました。


そのおっさん(早くもこの呼び方)は

当時地元の情報誌によく出てて

その風貌がわかりやすく怪しかった。

場所は、地元で有名な歓楽街。

夜は水商売、昼間に占いを商ってたのです。


占いに全く興味のない私でも

親友から「付き合ってくんない?」と

相談されれば、断る理由がない条件でしたが

本当に同行して良かった…


昼でも薄暗いままの店内で鑑定が始まりますが

そのおっさんの語るほとんどが、性について。

なんか覚えてるのが

「私の元には色んな女性が相談に来る。

先日は、顔も体もやけど痕が酷く

生きていくのが辛いって人が来たけどね

『でもあなたには性器が残ってるでしょ』って言ったの」

てセリフ。

あぁ、なるほど・・・


ってなるか!


そしていよいよ本題に入ります。

「結局、一番良いのは私が直接パワーを送ること。

その人も、それですっかり元気になって帰っていったから。

あなたはどうします?」

私はこういう抽象的な言葉ではぐらかして

万が一の逃げ道を作っておく輩が大嫌い。

ポカンとしてる当人(親友)の横から

満を持して口を開かせて頂きました。

私「それって具体的にどういう事をするんですか。」



お「まあ、私とまぐわるのが手っ取り早いよって事。」

気色悪っ!!「まぐわる」って言葉のチョイス自体

気色悪っ!!正気か?

ってのはさすがに口には出さなかったけど

その言葉を聞いて親友も

「いや、それは遠慮します。」とはっきり。

するとおっさん、

「直接が嫌なら、パワーだけ送ってあげるから横になって」

と、夜はお姉ちゃん達が座っているであろう

低めのスツールをいくつか並べ簡易ベッドを作りました。

おいおいウソやろ・・・な私と裏腹に

意外にも彼女は素直に横になり

目の前に広がったのは


無言で目を閉じて横になる若い女性と

その体に触れるか触れないかの感じで

両手をヒラヒラさせながら

周りをグルグルするおっさんの図。

(人体切断マジックの前のパフォーマンス的な)


「いやいやいやいや・・・」という苦笑いと

「そもそも占いどこ行った」というツッコミと

「マジ付いてきて良かった。あっぶね!」という安堵

平成の思い出が、時を超え鮮やかによみがえりました。