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占いと洗脳

更新日:2023年7月16日



いやー、一夫多妻の占い師のニュース

色んな意味でビックリしましたね。


あれを観て若い頃の記憶が蘇ったので

書き記します。




あれは半世紀程前でしょうか。


当時、恋愛関係で悩んでいた親友につきあって

ある占い師の元へ訪れました。



そのおっさん(早くもこの呼び方)は

当時地元の情報誌によく出てて

その風貌がわかりやすく怪しかった。


場所は、地元で有名な歓楽街。

夜は水商売、昼間に占いを商ってたのです。



占いに全く興味のない私でも

親友から「付き合ってくんない?」と

相談されれば、断る理由がない条件でしたが

本当に同行して良かった…



昼でも薄暗いままの店内で鑑定が始まりますが

そのおっさんの語るほとんどが、性について。


なんか覚えてるのが


「私の元には色んな女性が相談に来る。

先日は、顔も体もやけど痕が酷く

生きていくのが辛いって人が来たけどね

『でもあなたには性器が残ってるでしょ』って言ったの」

てセリフ。


あぁ、なるほど・・・



ってなるか!



そしていよいよ本題に入ります。


「結局、一番良いのは私が直接パワーを送ること。

その人も、それですっかり元気になって帰っていったから。

あなたはどうします?」


私はこういう抽象的な言葉ではぐらかして

万が一の逃げ道を作っておく輩が大嫌い。


ポカンとしてる当人(親友)の横から

満を持して口を開かせて頂きました。



私「それって具体的にどういう事をするんですか。」



お「まあ、私とまぐわるのが手っ取り早いよって事。」

気色悪っ!!「まぐわる」って言葉のチョイス自体

気色悪っ!!正気か?


ってのはさすがに口には出さなかったけど


その言葉を聞いて親友も

「いや、それは遠慮します。」とはっきり。


するとおっさん、


「直接が嫌なら、パワーだけ送ってあげるから横になって」


と、夜はお姉ちゃん達が座っているであろう

低めのスツールをいくつか並べ簡易ベッドを作りました。


おいおいウソやろ・・・な私と裏腹に


意外にも彼女は素直に横になり

目の前に広がったのは



無言で目を閉じて横になる若い女性と

その体に触れるか触れないかの感じで

両手をヒラヒラさせながら

周りをグルグルするおっさんの図。


(人体切断マジックの前のパフォーマンス的な)



「いやいやいやいや・・・」という苦笑いと

「そもそも占いどこ行った」というツッコミと

「マジ付いてきて良かった。あっぶね!」という安堵


平成の思い出が、時を超え鮮やかによみがえりました。




当時の彼女は

客観的に側で見ていた私からすれば


おそらく本人も付き合って居る相手に対し

「この人じゃない」と、どこかでわかってて

でも決定的な理由が欲しくて

それを言い当ててくれる占い師を探しては訪ねている様でした。


でも、


もしも「藁をもすがる」状況だったり


二人きりで逃げ場もない状況だったり


兎にも角にも

冷静な判断が出来ない状況だったら



そう思うと


今回のニュースみたいなことや


占い師の言うままに風俗で働き

その給料まで搾取されたいつかの事件も


起こり得るのかもしれないのかな…。





パワーとか、氣とか、

エネルギーとか、波動とか、


目に見えないからこそ


相手や自分の

好都合・不都合によって


成り立ったり成り立たなかったり


どうとでもなると思ってます私は。



皆さん、


主導権と選択肢は


いつだって自分で握ってること忘れずに


御機嫌にお過ごしくださいませー。

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